ここは、私たち、くろき建築工房の事務所です。2階建ての2階部分。1階は居住スペースです。
棟梁だった当社の代表・黒木の曽祖父が、いつか孫が帰って来られるようにと、大きめのみかん小屋を作っておいてくれました。そこに、ひ孫である代表が大工になって帰ってきました。
みかん小屋を改修するにあたり墨付けを始めると、付けようとする場所場所に事前に薄く墨が付いてあるではありませんか!
世代を超えた曽祖父からのメッセージ。職人同士の会話をしながら、導かれるように古民家は再生されました。
続き間の蔵は元々はみかん蔵でしたが、改修して、ガラス作家である妻のギャラリーになりました。蔵独特のリンとした空間を活かしています。 ( ⇒ g-dropの施工事例へ)
弊社代表の黒木が周防大島に孫ターン移住したのは10年前。40歳を過ぎてからでした。
仕事の傍ら、荒れ放題の畑を開墾し、コツコツ整備してきました。
今や、庭で日頃の食卓を彩る野菜を育て、春は筍に始まり、フキ、琵琶、あんず、ブルーベリー、柿、みかん…と、里の恵みいっぱいの生活です。
ここには、黒木自身の身の丈の古民家暮らしがあります。
古民家を活かす大工の技や素材に触れていただく場、建物だけではない里の暮らしの魅力を体感する場として、活躍しました。(※2024年4月26日より新事務所に移転します)